「タンブン」でみんな幸せ!

お題「最近知った言葉」

 

最近、「タンブン」という言葉を知りました。

タイの言葉で、「徳を積む」という意味なんだそうです。

 

タイは仏教の国で、多くの国民が日ごろから「タンブン」に励んでいます。

ひとことにタンブンといっても様々な方法があります。

お布施やお祈り、また困っている人を助けることなど、一般的な善い行いと言われる行為は何でも「タンブン」となります。

中でも面白いと思ったのは、「お坊さんに生活用品を寄付する」というタンブンです。

寺院内にはタオルや洗剤、歯ブラシといった生活必需品の入ったバケツを販売しているコーナーがあり、タンブンをしたい人はそれを購入しお坊さんに寄付します。

修行中のお坊さんは、自分のお金で生活必需品を買いません。

なぜなら、一般人がタンブンが出来る機会を作ることがまた、お坊さんにとってのタンブンにもなるからです。

 する方もされる方も幸せになれる「タンブン」。

なんと幸せな循環でしょう!

 

一方、日本における善行について考えてみました。

日本には「貸しを作る」「ギブアンドテイク」という言葉があります。

何かをするときに見返りを求める人が多いことの現れかもしれません。

タイ人は見返りを求めないのか?というと、そうでもなさそうです。

タンブンで得られる「徳」が見返りだとすると、見返りを求める日本人と本質的には変わらないでしょう。

他人からの見返りを求めていると、見返りを貰えるまで幸せを感じることができませんが、タンブンをするタイ人は、善行をした時点で「徳」という目に見えない見返りを得て幸せを感じることができるので、幸せを「自分で掴みに行く」ことが可能です。

 

タイは「幸福度ランキング」でアジア2位だそうです。

タンブンによって起こる幸せのスパイラルが、幸福度と関係しているのかもしれません。